老後に向けて2000万円を用意したいと漠然と考えている人もいるかもしれません。たしかに、2000万円あれば比較的余裕のある老後生活を送れる場合も多いです。
では、2000万円を用意するにはどのくらいの期間が必要なのでしょうか。
本記事では、新NISAで2000万円貯めるために必要な年数を毎月の積立金額ごとにシミュレーションします。運用利回りが必要年数に与える影響や新NISAの仕組みについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 新NISAは非課税で投資ができる!
シミュレーションをする前に、まずは新NISAで投資をするメリットを確認しましょう。
新NISAとは、非課税で投資ができる制度です。投資は、基本的に利益に対して約20%の税金がかかります。例えば、50万円で購入した株式を80万円に値上がりしたタイミングで売却したら、利益30万円に対して約20%の約6万円の税金がかかります。そのため、受け取れる金額は74万円です。
一方で、新NISA制度を利用して投資をすれば税金がかからないため利益を全額受け取れます。上記の例の場合、80万円全額をもらうことが可能です。
これが新NISAが話題となっている理由です。幅広い銘柄に投資可能なので、投資信託や株式投資で資産運用をしたい方はNISAの活用を検討すると良いでしょう。
2. 【新NISA】2000万円貯めるには何年必要か?
新NISAで投資をするメリットを確認したところで、新NISAで2000万円貯めるために必要な年数をシミュレーションしましょう。運用利回り3%を前提とします。
積立金額別にみた、2000万円貯めるために必要な積立期間のシミュレーション結果は以下のとおりです。
なおNISAの年間投資枠は年間360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)です。
2.1 【新NISA】2000万円貯めるために必要な積立期間
積立金額 必要な積立期間
- 月1万円 60年3ヵ月
- 月3万円 32年11ヵ月
- 月5万円 23年3ヵ月
- 月7万円 18年1ヵ月
- 月10万円 13年7ヵ月
- 月15万円 9年8ヵ月
- 月20万円 7年6ヵ月
- 月30万円 5年2ヵ月
※運用利回りは年率3%
当たり前ですが、毎月の積立金額が多いほど2000万円用意するために必要な積立期間は短くなります。
また積立金額が月3万円でも、32年11ヵ月の積立期間があれば、2000万円を用意可能です。そのため、30歳から月3万円の積立投資をすれば、63歳を迎える前に2000万円を用意できます。
ぜひ、今の自分の年齢と照らし合わせて、今から2000万円を新NISAで用意するために毎月必要な積立金額の目安を把握してみてください。
3. 運用利回りによって必要な年数は大きく異なる
先ほどは年率3%の運用利回りで、2000万円用意するために必要な積立期間をシミュレーションしました。
ただし、実際の投資において運用利回りは事前にわかりません。一般的に投資期間が長いほど安定的な利益を期待できますが、完璧な予測はできないことを理解しておきましょう。
そのため、運用利回りによって2000万円を用意するのに必要な年数がどのくらい変わるのかを把握しておくことが重要です。
月1万円の積立投資の場合で、新NISAで2000万円貯めるために必要な期間を運用利回り別にシミュレーションしてみます。シミュレーションの結果は、以下のとおりです。
3.1 月1万円の積立投資で2000万円用意するために必要な期間
運用利回り 必要な積立期間
- 年率1% 98年4カ月
- 年率2% 73年9カ月
- 年率3% 60年3カ月
- 年率4% 51年7カ月
- 年率5% 45年5カ月
- 年率6% 40年9カ月
あくまでもシミュレーションですが、平均利回り年率6%で運用できた場合、月1万円の積立投資でも40年間で2000万円を用意できる計算です。
一方で、運用利回りが年率1%の場合は、その倍以上の98年4カ月が必要です。いかに運用利回りが、資産評価額に影響を与えるのかがわかるでしょう。
なお、日本の年金を運用するGPIFは国内外の債券や株式に分散投資していて、過去24年間の実質的な平均運用利回りは年率+4.71%となっています。一つの参考にしてみてください。
4. ゆとりのある老後生活を過ごそう
本記事では2000万円を新NISAで用意するために必要な期間をシミュレーションしました。ただし、ゆとりのある老後は貯蓄額だけに注目すればいいわけではありません。
年金をいくらもらえるのか、毎月の支出がどの程度必要なのかによっても、必要な貯蓄額は異なります。
なかにはまったく貯蓄がなくてもゆとりのある老後を過ごせる場合もあれば、2000万円あっても不安が大きい場合もあるでしょう。
まずは自分の老後をシミュレーションして必要な貯蓄額の目安を把握したうえで、新NISAでの積立投資を始めてみてください。
参考資料
苛原 寛