3. 積立金額を変える投資方法の注意点

前述したように、ライフステージに合わせて積立額を見直すことは投資方法として有効ですが、一方で注意すべき点もあります。

大きなポイントの1つとしては、積立投資の強みである「ドルコスト平均法」の効果が薄れる可能性があることが挙げられます。

ドルコスト平均法とは、毎月定額の投資をすることで、価格が安い時には多く、高い時には少なく買うことが可能となり、平均購入単価を抑える手法です。

しかし、積立額を増やすタイミングと相場が高くなった時期と重なってしまうと、意図せず「高値掴み」をしてしまうリスクがあります。

この場合、その後に価格が下落すると、定額で続けていた場合よりも大きな損失を被ることになります。

このリスクを抑えるためには、あまり頻繁に短期的な購入価格の変更をするのではなく、あらかじめ決めた計画や、昇給などのライフイベントを基準に、長期的な視点で見直すことが有効です。