1. 積立投資シミュレーション
今回は、年齢ごとに投資額を増額していった場合の、最終的な資産総額をシミュレーションしていきます。
例としては、歳を重ねるごとに徐々に給与額が上昇し、投資に回せる金額が増えていく場合などのケースを想定することができます。
1.1 シミュレーションの前提
各年齢の積立金額は、以下の通りとします。積立投資の総額は1398万円となり、新NISA制度のつみたて投資枠における生涯投資枠1800万円の範囲内であるため、全額を非課税で運用できます。
- 1.22歳〜25歳(3年間):月5000円
- 2.25歳〜30歳(5年間):月1万円
- 3.30歳〜50歳(20年間):月3万円
- 4.50歳〜60歳(10年間):月5万円
- 合計元本:約1398万円(新NISAの生涯投資枠内)
- 運用利回り:年3%で計算
1.2 シミュレーション方法
今回のシミュレーションは、以下の方法によって行います。
1.投資額が変わるごとの「グループ」を作る
- 22〜25歳、25〜30歳、30〜50歳、50〜60歳の積立を、それぞれ別々のグループとして考えます。
2.各グループが60歳時点でいくらになるか計算する
- 例えば「22〜25歳のグループ」は、積立が終わった後もそのまま運用を続けることになるため、60歳時点での総資産額がいくらになるかを計算します。これを他の全てのグループで行います。
3.最後にすべてを合計する
- 4つのグループによる60歳時点での資産価値をすべて足し合わせることで、最終的な資産総額を算出します。
1.3 シミュレーション結果
1.【22歳開始分】
- 3年間の積立(月額5000円)+35年間の保有
- 3年間の積立後:元本18万円・利益1万円・運用資産19万円
- 35年間の保有後(60歳到達時):19万円 × (1 + 0.03)^35=約53万円
2.【25歳開始分】
- 5年間の積立(月額1万円)+30年間の保有
- 5年間の積立後:元本60万円・利益5万円・運用資産65万円
- 30年間の保有後(60歳到達時):65万円 × (1 + 0.03)^30=約158万円

