秋も深まる11月となり年末も少しずつ近づいてきましたが、来月12月は今年最後の年金支給日が予定されています。公的年金制度は、国民年金と厚生年金の「2階建て」構造ですが、「自分が将来いくら年金を受け取れるのか」は気になりますよね。厚生年金と国民年金の仕組み

今回は、厚生年金・国民年金それぞれの年金一覧表で平均月額について解説します。さらに、人生が長期化する中でセカンドライフを豊かに過ごすための、今からできる備えについてもお伝えします。

1. 厚生年金、60歳代・70歳代・80歳代・90歳以上の平均月額はいくら?

今のシニア層が実際に受け取れる年金額はいくらくらいなのでしょうか。

厚生労働省年金局が発表した「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」のデータをもとに、年齢ごとの平均年金月額を一覧形式で見てみましょう。

はじめに厚生年金(国民年金部分を含む)の平均年金月額を確認します。

1.1 【年金一覧表】60歳代(60〜69歳)厚生年金

  • 60歳:厚生年金9万6492円
  • 61歳:厚生年金10万317円
  • 62歳:厚生年金6万3244円
  • 63歳:厚生年金6万5313円
  • 64歳:厚生年金8万1700円
  • 65歳:厚生年金14万5876円
  • 66歳:厚生年金14万8285円
  • 67歳:厚生年金14万9205円
  • 68歳:厚生年金14万7862円
  • 69歳:厚生年金14万5960円

※65歳未満の厚生年金受給者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢が引き上げられたため、報酬比例部分のみ受給している方も含む。

1.2 【年金一覧表】70歳代(70〜79歳)厚生年金

  • 70歳:厚生年金14万4773円
  • 71歳:厚生年金14万3521円
  • 72歳:厚生年金14万2248円
  • 73歳:厚生年金14万4251円
  • 74歳:厚生年金14万7684円
  • 75歳:厚生年金14万7455円
  • 76歳:厚生年金14万7152円
  • 77歳:厚生年金14万7070円
  • 78歳:厚生年金14万9232円
  • 79歳:厚生年金14万9883円