厚生年金と国民年金、60～89歳の “日本のシニア” が受給している金額を一覧表でチェック

朝晩の冷え込みが厳しくなり、冬の訪れを感じる2025年11月です。本格的な寒さに備えるのと同様に、老後の生活資金への備えも大切な時期かもしれません。

特に、公的年金は老後の収入の柱となる重要な制度ですが、その仕組みや受給額について正確に把握している方は少ないのではないでしょうか。少子高齢化が進む日本において、年金制度の持続性に対する不安の声も聞かれます。

しかし、まずはご自身が将来どれくらいの年金を受け取れるのか、制度の基本はどうなっているのかを理解することが、将来設計の第一歩となります。

国民年金（老齢基礎年金）の満額は月額6万9308円、厚生年金（夫婦2人分）の例では月額23万2784円となり、具体的な金額が公表されています。また、公的年金は「国民年金（1階）」と「厚生年金（2階）」の2階建て構造であり、それぞれ加入対象や保険料の仕組みが異なります。ところで、実際に年金を受給しているシニア世代の平均受給額はどれくらいなのでしょうか。

本記事では、2025年度の年金額改定の概要と、日本の公的年金制度の基本的な仕組みを解説します。その上で、60歳代から80歳代までの年齢層別、さらには男女別の厚生年金と国民年金の平均受給月額を詳細なデータとともにご紹介します。

ご自身の将来の年金額を考える上での具体的な目安として、ぜひ参考にしてください。