2.2 【50歳代・単身世帯】貯蓄額ごとの世帯割合一覧

【円グラフ】50歳代・単身世帯の貯蓄額

【円グラフ】50歳代・単身世帯の貯蓄額

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」をもとにLIMO編集部作成

  • 金融資産非保有:40.2%
  • 100万円未満:13.1%
  • 100~200万円未満:4.1%
  • 200~300万円未満:2.7%
  • 300~400万円未満:3.8%
  • 400~500万円未満:1.9%
  • 500~700万円未満:3.3%
  • 700~1000万円未満:3.8%
  • 1000~1500万円未満:5.5%
  • 1500~2000万円未満:3.3%
  • 2000~3000万円未満:3.8%
  • 3000万円以上:11.2%

50歳代では、金融資産を保有していない「貯蓄ゼロ」の世帯割合は40.2%に。

100万円未満の世帯は13.1%と、50歳代おひとりさま世帯の半数以上が貯蓄が十分でないといえます。

3. おひとりさまが老後に向けて取り組みたいこと

現役時代に加入していた公的年金は、資格期間(10年以上)を満たせば生涯にわたって受け取れる、老後生活の最も重要な「柱」となるでしょう。

現在の平均受給額は、国民年金が月5万7584円、厚生年金(国民年金含む)が月14万6429円です。

ただし、働き方や収入、加入期間によって個人差が大きく、平均を上回る人もいれば下回る人もいます。

この年金収入だけで日々の生活費をまかなえるかどうかは、老後資金の準備を考えるうえで欠かせない視点です。ご自身の見込額は「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で簡単に確認できます。

その見込額を基準に、老後までにどのくらいの資金を備える必要があるのかを考えてみましょう。さらに、目標額を達成するためにどのような方法が現実的か、より効率的に進められる手段は何かを検討することが大切です。

見込額と目標額を明確にすることで、老後資金づくりの道筋が見えてきます。

物価高が続く中、お金を貯めることは簡単ではないかもしれません。しかし、40歳代・50歳代のミドルシニア層にとって優先度の高いものでもあります。

日々の支出を見直して少しでも貯蓄に回せるお金を増やすことも老後対策の1つです。できることから少しずつ取り組んでいきましょう。

参考資料

和田 直子