知識のアップデートに「遅すぎる」ことはありません。資産形成や税制、年金といった生活の基盤に関わる情報こそ、いつでも、分かりやすい形で学んでおくことが大切です。

本記事では、読者の皆様が「知りたい」「損をしたくない」と感じるテーマを、一問一答形式で簡潔に解説します。3分で理解できる知識を身につけ、ご自身の生活設計に役立てていきましょう。

今回は、老後生活を支える公的年金の受給額が月どれくらいか、解説します。

1. Q. 「国民年金」と「厚生年金」は、平均で月いくらもらっているのですか?

1.1 A. 全体平均は約14万6000円ですが、男女や加入状況で大きな差があります。

厚生労働省の最新の公的資料(令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況)によると、公的年金の平均月額(老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計)は以下の通りです。

厚生年金《平均月額&個人差》

厚生年金の平均年金月額は、全体では14万6429円でした。男女別は下記のとおりです。

  • 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
  • 〈女性〉平均年金月額:10万7200円

※国民年金部分を含む

国民年金《平均月額の男女差・個人差》

国民年金の平均年金月額は、全体では5万7584円でした。男女別は下記のとおりです。

  • 〈男性〉平均年金月額:5万9965円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万5777円