4. まとめにかえて

今回は、高市新総理が推進を表明している「給付付き税額控除」のしくみについて解説しました。この制度は、所得の少ない人には現金が給付され、中所得者には減税という形で、社会保険料の逆進性によって生じる負担のゆがみを緩和する狙いがあります。立憲民主党も公約に掲げるなど、与野党を超えて関心が高まっている重要政策です。

しかし、公平な制度を実現するためには、個人の全ての所得を正確に把握するための税制改革と、システム構築が不可欠であり、高市総理自身も数年単位の期間が見込まれると述べています。この制度が実現すれば、特に低・中所得者層の手取り収入が増える可能性があります。

今後の国会での議論に注目し、ご自身の生活がどう変わるのかを「自分事」として考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

村岸 理美