2. 【65歳以上の無職世帯】夫婦の年金は毎月どれくらい?
65歳以上の無職世帯の夫婦が受給する年金は、厚生労働省が公表している「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から読み解けます。
受け取れる年金の種類や金額は、65歳までの働き方によって異なります。そのため、厚生年金を受け取る世帯と国民年金を受け取っている世帯に分けて、年金受給額を紹介します。
2.1 厚生年金受給者の平均年金月額は14万7360円
会社員や公務員など厚生年金保険の年金受給者は、2023年度の平均年金月額が14万6429円 です。
男女別に平均年金月額を見てみると、男性は16万9484円 、女性は11万1479円 で、約5万8000円の差が生まれています。
仮に、65歳以上で無職の夫婦が厚生年金に加入しながら働いていた場合、夫婦で毎月28万963円の年金を受給できると考えられます。
2.2 国民年金受給者の平均年金月額は5万7700円
自営業者などで厚生年金へ加入せずに働いていた場合、厚生年金は受け取れません。受給できる年金は国民年金のみとなり、2023年度の平均年金月額は5万7700円 となっています。
ただし、上記の平均年金月額は、国民年金に25年以上加入している方を対象とした平均月額です。加入期間が25年未満の場合、平均年金月額は2万87円 と、受け取れる年金額が大きく減少しています。
なお、こちらはあくまで平均ですので、ご自身の年金見込み額についてはねんきんネットなどで詳細を確認しましょう。