「お友だちとの約束も子どもが自分でしてくるようになって、ある日トラブルが起きてしまいました。クラスの子に『公園でサッカーしたいよな』と言われたそうですが、『今日しよう』まで言われなかったので、息子は誘われたと思っていなかったようです。相手の子は公園で待っていたのに、うちの子は行かず…夜になって、相手の子の親から怒りの電話が入りました。息子に事情を聞き説明しても『嫌がらせと同じだ』と聞く耳持たず…お互いさまだと思うんですけどね」
「高学年になると、中学受験を考えている家庭がはっきりしてきますよね。うちの子も受験予定で、同じクラスの子と励まし合いながら頑張っていました。子ども同士でテストの点を報告しあうこともあったようです。しかし、それをいちいち『○○ちゃん、この前の塾内テスト80点だったんだって?』と確認してくる母親がいました。勝手にライバル視されて、こっちは迷惑。結果的に中学も同じところに合格してしまったのですが、相手の親は『うちの子は○○中学(娘たちが行く予定のところより偏差値がひとつ上の学校)にも受かったけど、まぁこっちにしてみたわ』と謎の発言。相手の子はそこが第一志望だったから、合格したのに行かないなんて考えられない…」
約束した・しないは、子ども同士のささいなコミュニケーションの食い違い。当人同士は翌日あっさり仲直りしてケロッとしていたそうですが、相手の母親からは参観日などで顔を合わせるたびに睨まれ続けたそうです。もはや何に怒っているのか分かりませんね。
また高学年になると、受験関係でもめることもあるようです。母親が変なプライドを捨てきれないと、その子どもも「やっぱりお母さんは私の結果に満足いってないんだ」と自信をなくしそうなのに…。そこに気がつかず周囲に絡むなんて、残念ですね。
親同士で直接話すのはなるべく避けて
小学校になったら、よほど大きなトラブルでない限り親が出ていくのは考えもの。子ども同士のことは自分たちで考えて解決しなければ、いつまで経っても考える力もつきません。担任のタイプにもよりますが、親同士で話し合う前に相談してみましょう。
また役割が面倒なのも分かりますが、わが子が通う学校の環境を少しでも良くするためだと思って、お互い協力し合いたいところですね。
桜井 まどか