4. 65歳以上の平均年金月額
ここからは、いまどきシニアの公的年金の受給事情をチェックしておきましょう。
今回は、65歳以上の厚生年金の平均年金月額を、厚生労働省年金局の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に見ていきます。
60歳代
- 65歳:14万5876円
- 66歳:14万8285円
- 67歳:14万9205円
- 68歳:14万7862円
- 69歳:14万5960円
70歳代
- 70歳:14万4773円
- 71歳:14万3521円
- 72歳:14万2248円
- 73歳:14万4251円
- 74歳:14万7684円
- 75歳:14万7455円
- 76歳:14万7152円
- 77歳:14万7070円
- 78歳:14万9232円
- 79歳:14万9883円
80歳代
- 80歳:15万1580円
- 81歳:15万3834円
- 82歳:15万6103円
- 83歳:15万8631円
- 84歳:16万59円
- 85歳:16万1684円
- 86歳:16万1870円
- 87歳:16万2514円
- 88歳:16万3198円
- 89歳:16万2841円
90歳代以上
- 90歳以上:16万721円
ただし、上記はあくまでも各年齢の平均月額であり、実際の受給額は現役時代の年金加入状況や報酬額により、個人差が非常に大きいことを心に留めておく必要があります。
また、国民年金だけを受け取る場合は、満額でも月額6万9308円。平均年金月額は男女ともに5万円台にとどまります。
自分の場合はいくら年金を受け取れるのか、正確な金額を「ねんきんネット」などで把握しておきたいものですね。また、現在と同じ年金水準がずっと続くとは限らない、という点もぜひ心得ておきましょう。
5. まとめにかえて
長寿化が進むいま、お金と健康は、豊かな老後を支える二大要素と言えるでしょう。
資産は日々の暮らしの安定とゆとりに、健康はそれを楽しむために大切なものですが、どちらも一朝一夕で完成するものとは言えません。
また、公的年金や在職老齢年金などの公的制度への関心も持っておきたいものです。繰上げ受給・繰下げ受給といった制度は、65歳目前にして知ってたとしても、生涯設計を踏まえた最大限の活用は難しいかもしれません。
お金と健康をコツコツと積み上げるとともに、公的制度に関する知識を持っておくこと。この三つが、遠い将来の自分を守るカギとなるでしょう。



