3. 【老齢年金世代】65歳以上、リタイア組《二人以上世帯》老後の貯蓄は平均いくら？
ここからは、65歳以上世帯（二人以上世帯）の貯蓄事情も見ておきましょう。
総務省統計局が公表した「家計調査報告（貯蓄・負債編）－2024年（令和6年）平均結果の概要－（二人以上の世帯）」によれば、65歳以上の無職世帯（二人以上世帯）の貯蓄額の推移は以下のとおりです。
- 2019年：2218万円
- 2020年：2292万円
- 2021年：2342万円
- 2022年：2359万円
- 2023年：2504万円
- 2024年：2560万円
ここ数年の特徴として、高齢者世帯の平均貯蓄額は右肩上がりで増加し、2023年には2500万円を突破しました。
この流れをみると、昨今の株式市場の好況などによって、資産運用結果がプラスに作用した世帯が今後さらに増えることで、平均貯蓄額がさらに上昇する可能性もあるでしょう。
ただし、この数字はあくまで世帯全体の平均値です。現役時代の「稼ぎ時」や「貯め時」は世帯によって大きく異なりますから、「65歳以上で必ずこれだけ貯蓄がある」と保証されているわけではありません。
だからこそ、一人ひとりがご自身のライフプランに合わせて、無理のない貯蓄や資産運用をしっかりと計画することが大切です。
そこでぜひ知っておきたいのが、今のシニア世代の公的年金事情です。
