7. 【年金一覧表】厚生年金と国民年金の平均受給額はいくらか
年齢別の平均額を見てきましたが、次に全体の平均年金額を確認してみましょう。
厚生年金と国民年金それぞれの平均月額に加えて、1万円ごとの受給者数の分布についても見ていきます。
7.1 「厚生年金」の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:14万6429円
- 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
- 〈女性〉平均年金月額:10万7200円
※国民年金部分を含む
厚生年金の平均月額は全体で14万6429円、男女別に見ると男性が16万6606円、女性が10万7200円となっています。
7.2 「国民年金(老齢基礎年金)」の平均年金月額
〈全体〉平均年金月額:5万7584円
- 〈男性〉平均年金月額:5万9965円
- 〈女性〉平均年金月額:5万5777円
国民年金の平均月額は、全体・男女別いずれも5万円台にとどまっています。
8. 日本年金機構からの通知書はチェックしよう
年金を受け取り始めて初めて気づくように、公的年金には、支給日の仕組みから手取り額の変動に至るまで、細かなルールが数多く存在します。
この記事で触れた10月からの手取り額の変更以外にも、たとえば、年金を含む所得が一定額未満の方は「年金生活者支援給付金」がもらえる制度や、65歳以降も厚生年金保険に加入して働くシニアが10月から年金額を見直される「在職定時改定」により、12月の年金が増えるケースなどがあります。
こうした情報は、すべて老後の生活設計に直結します。損をしないため、そして安心して生活を送るために、日本年金機構や自治体からの案内は必ず確認する習慣をつけておきましょう。自身の年金記録や制度の変更点を正しく理解し、備える姿勢こそが、将来の安心につながります。
参考資料
- 日本年金機構「令和7年10月の年金支払いにかかる年金振込通知書を送付しています」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「年金額改定通知書・年金振込通知書」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「国民年金に加入するための手続き」
和田 直子