8. まとめ

2025年度の年金は引き上げられたものの、平均年金額は世代や加入状況によって大きく差が出ています。

国民年金の平均はおよそ5万円台、厚生年金は14万円台で、男女間では約6万円の開きが見られます。

また、80歳代の平均額が最も高くなるのは、長期加入者や高収入の元会社員が多いためです。一方で、自営業や非正規として働いてきた人の多くは、国民年金のみの受給となり、月5万円前後の生活を余儀なくされるケースもあります。

さらに日本人の平均寿命は男性81.09年、女性87.13年と長く、年金だけに頼る生活では将来的な不安が残ります。

今後の生活設計では、年金+貯蓄・資産運用・就労の組み合わせを前提に、早めの準備を進めていくことが大切でしょう。

参考資料

加藤 聖人