8. まとめ
2025年度の年金は引き上げられたものの、平均年金額は世代や加入状況によって大きく差が出ています。
国民年金の平均はおよそ5万円台、厚生年金は14万円台で、男女間では約6万円の開きが見られます。
また、80歳代の平均額が最も高くなるのは、長期加入者や高収入の元会社員が多いためです。一方で、自営業や非正規として働いてきた人の多くは、国民年金のみの受給となり、月5万円前後の生活を余儀なくされるケースもあります。
さらに日本人の平均寿命は男性81.09年、女性87.13年と長く、年金だけに頼る生活では将来的な不安が残ります。
今後の生活設計では、年金+貯蓄・資産運用・就労の組み合わせを前提に、早めの準備を進めていくことが大切でしょう。
参考資料
加藤 聖人
執筆者
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、生命保険募集人。証券会社で約8年間、株式や投資信託、生命保険等の販売に携わる。退職後はフリーライター兼個人投資家として活動。金融ジャンルの記事を中心に執筆しつつ、日々のマーケット動向も注視している。
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)