3. 生命保険、見直しは「今の自分」に合わせて
今回の記事では、2023年度のデータに基づき、どの世代がどのような生命保険を選んでいるのかを解説しました。まず、50歳代や60歳代以上の層で新契約の契約比率が増加しているという傾向がわかりました。
保険の種類別に見ると、全世代で医療保険やこども保険などを含む「その他」の割合が半分以上を占める結果となっています 。さらに細かく見ると、20歳未満から40歳代の層では定期保険が選ばれる一方、50歳代・60歳代以上の層では終身保険(定期付きを含む)の割合が多いという、世代による明確なニーズの違いが明らかになりました 。
保険は年齢やライフスタイル、家族構成によって必要な保障内容が変わるものです。特に50歳代・60歳代以上の契約が増えている現在、保険を「みんなが入っているから」という理由ではなく、「今の自分」に合った保障になっているかを、「見直す」だけでなく「新たに加入する」という選択肢も視野に入れて、今一度確認してみることをお勧めします。
参考資料
村岸 理美
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社。生命保険・損害保険の営業を経て、社内教育部署にて教材制作や研修の企画・運営に携わる。退職後は独立系ファイナンシャルプランナーとして、公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計に対応。マネースクール講師としても活動し、社会保障、リタイアメントマネジメント、家計管理、資産運用などお金に関する幅広い分野に強みを持つ。現在も「お金の先生」であるJ-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、学校や企業に出張授業で金融教育の普及に取り組んでいる。
2025年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチに入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMOマネー編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、保険などを中心に企画・執筆・編集・監修を行う。(2025年5月30日更新)