2. 「住民税ゼロでも国民健康保険料はゼロにならない」理由とは?
住民税非課税でも国民健康保険料がかかるのは、均等割の仕組みが税金と健康保険料で異なるためです。
国民健康保険料や住民税は、以下の要素で構成されています。
- 所得割:前年の所得に応じて計算され、所得が多い人ほど金額も高くなる。
- 均等割:所得にかかわらず、加入者や課税者全員が負担する。
※国民健康保険料は資産割や平等割がかかる可能性もある。
そして、均等割の仕組みは住民税と国民健康保険料で、以下のように異なります。
住民税の均等割
- 所得が一定額以下になると、所得割だけでなく均等割も免除される。
国民健康保険料の均等割
- 所得が一定額なら所得割はかからないが、均等割は免除されない。
住民税は均等割が免除になる可能性がありますが、国民健康保険料は基本的に均等割は免除されません。後述の軽減措置によっていくらか負担が減額されるケースはありますが、完全に免除される可能性は非常に低いです。
こうした仕組みの違いが「住民税非課税なのに国民健康保険料が請求される」といった状況を生んでいるのです。
次章では、国民健康保険料が支払えない場合の対処法を解説します。