1. 日経平均は大幅続伸し最高値を更新

2025年10月3日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比832円77銭高の4万5769円50銭となりました。9月25日に付けた4万5754円を上回り、約1週間ぶりに過去最高値を更新しました。前日にダウ工業株30種平均など米主要株価指数が最高値を更新したことを受けて投資家の間にリスクテイクの動きが広がりました。

4日に自民党総裁選の投開票を控えていたことから、結果を見極めたいと様子見姿勢の投資家も多くなるのではないかと思われましたが、実際には持ち高整理の売りは目立たず、幅広く買われる展開になりました。アドバンテスト、東京エレクトロンなど半導体関連銘柄も買われました。

今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。3日の米株式市場でダウ平均は6日続伸し、前日比238ドル56セント高の4万6758ドル28セントで終えています。4日連続で最高値を更新しました。6日続伸は9連騰した4月下旬~5月上旬以来、約5カ月ぶりです。1日に発表された9月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が2カ月続けて減少したことから労働市場の冷え込みが意識され米連邦準備理事会(FRB)が10月28〜29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを継続するとの見方が広がりました。

国内では、4日の自民党総裁選で高市早苗前経済安全保障相が選出されました。選挙戦の終盤にかけて小泉進次郎農相の優勢を予想する声が増えていたため、高市氏の勝利は若干意外に感じている投資家も多いようです。2024年の総裁選では「高市トレード」が注目されました。今回はそれほどではなかったのですが、高市氏の勝利で改めて関連銘柄が注目される可能性があります。高市氏は財政拡張・金融緩和路線とされるため、政策期待で株高・円安が進むことが期待されます。個別銘柄としては、安全保障・防衛、サイバーセキュリティ・情報技術、半導体・量子技術、エネルギー・次世代炉(核融合など)、子育て・社会支援サービスなど。IHI、川崎重工業、三菱重工業など防衛関連株の物色もありそうです。

高市氏の勝利で改めて関連銘柄が注目される可能性があります。高市氏は財政拡張・金融緩和路線とされるため、政策期待で株高・円安が進むことが期待されます。

日経平均株価

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