2. 【お金をかけない庭づくり】パンジー・ビオラの種まき方法と育て方

パンジー・ビオラの種まき方法と育て方をお伝えします

パンジー・ビオラの芽

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2.1 種まきの時期と準備

種まきの最適な時期は一般的に9月中旬から10月上旬とされていますが、近年の秋の暑さを考慮して、最高気温が発芽に適した18〜20℃になった頃にまくのがおすすめです。

種まき専用土を入れた育苗トレーに種をまき、薄く土をかけます。発芽までは光の当たらない場所に置き、土が乾かないように霧吹きで水をかけましょう。

2.2 発芽後の管理と仮植え

種まきから1〜2週間で芽が出たら、ヒョロヒョロと徒長しないように、日当たりと風通しのよい場所に移動します。本葉が2〜3枚に育ったら、3号ポットに仮植えをおこないましょう。

その際、根を傷つけないように優しく植え替えることが大切です。

2.3 定植と冬越しの準備

本葉が5〜6枚以上になれば、いよいよ定植のタイミング。寒さが本格化する前の年内中に済ませるのが理想です。植え付ける場所は日当たりのよいところを選び、緩効性化成肥料などの元肥を混ぜておきましょう。

株間を15〜20cmほど空け、根鉢を少し崩して苗を定植します。パンジー・ビオラは耐寒性がありますが、冬の寒さが厳しい地域では、株元にマルチ材を敷いておくと安心です。

2.4 水やりのタイミング

パンジー・ビオラは過湿を嫌うため、地植えの場合は基本的に雨水で十分です。晴れの日が続いたときや鉢植えにした場合は、土の表面が乾いたら根元にたっぷりと水を与えましょう。

時間帯は 季節を問わず、午前中の早い時間に水やりするのがおすすめ。とくに冬場は、夕方に水を与えると夜間に根や株が冷えて傷む原因になるため避けましょう。

2.5 開花中の管理と花がら摘み

たくさんの花を長く咲かせ続けるためには、適度な追肥が必要です。水やりの際に、液体肥料を月1回程度与えましょう。

また、花がらをそのままにしておくと、病気の原因になったり、種を作ることにエネルギーを使ったりしてしまうため、こまめに摘み取ります。

2.6 種取りの方法と保存

花が枯れた後、花弁の付け根にある子房が熟し、中に種ができます。子房が茶色くパンパンに膨らんだ頃を見計らって、種を採取しましょう。

種は紙袋やビンに入れてよく乾燥させ、その後低温で乾燥した冷蔵庫で保管すれば、翌年の種まきに使えます。

※品種登録された植物から採取した種を他人に譲渡したり、販売したりすることは、種苗法で禁止されています。あくまで自分で楽しむという目的に限定して種の採取や翌年の栽培を楽しんでくださいね。