2020年卒業の大学生による就職活動についての話題を耳にするようになってきました。試験も終わり、業界研究や企業研究に時間をかけているという学生も多いのではないでしょうか。シリーズでお伝えしている「就活企業研究シリーズ」。今回はその中でも慶應義塾大学・商学部の卒業生が就職する人数が上位の企業について、有価証券報告書をもとに過去5年間の業績動向、従業員数、年間平均給与や最近の株価動向について見ていきましょう。

商学部卒業生の上位企業ランキング

慶應義塾大学が発表した2018年4月現在の同大学商学部を卒業した上位20社就職先は以下の通りです。

  • 三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行):17人(11人)
  • 東京海上日動火災保険:14人(5人)
  • 三井住友銀行:13人(6人)
  • アビームコンサルティング:12人(4人)
  • みずほ銀行:11人(5人)
  • アメリカンファミリーライフインシュランスカンパニーオブコロンバス:9人(2人)
  • 三井住友海上火災保険:9人(4人)
  • 三井住友信託銀行:9人(3人)
  • アクセンチュア:8人(0人)
  • エヌ・ティ・ティ・データ:8人(3人)
  • 三井物産:8人(1人)
  • 東日本電信電話:8人(3人)
  • 有限会社責任監査法人トーマツ:8人(2人)
  • キーエンス:7人(1人)
  • 三菱UFJ信託銀行:7人(2人)
  • 三菱商事:7人(1人)
  • 新日本有限責任監査法人:7人(2人)
  • 日本生命保険相互会社:7人(3人)
  • 富士通:7人(2人)
  • 商工組合中央金庫:6人(0人)
  • 第一生命保険:6人(2人)
  • 電通:6人(3人)
  • 日本航空:6人(2人)
  • 日立製作所:6人(3人)
  • 農林中央金庫:6人(1人)
  • 明治安田生命保険相互会社:6人(0人)

※カッコ内は女子で内数

就職先企業の特徴と主な就職先企業の業績と株価

慶應義塾大学商学部を卒業する学生の特徴として金融機関や商社が多いというのは大きな特徴でしょう。ただ、これは経済学部と同様の傾向といえます。

金融機関が「フィンテック」や「インシュアテック」と呼ばれるテクノロジーを活用し、これまで人が行ってきた業務が機械に代替されるという可能性が高まる中、「なぜここまで金融機関が人気なのか」と不思議に思われる方もいるでしょう。

また、労働集約的な職場である監査法人コンサルティング会社、また経済学部場20社との違いでいえば、ユニークなビジネスモデルをもつ製造業であるキーエンスや大手電機メーカーである富士通、日立製作所などという就職先も目を引くかもしれません。