3. 介護保険料を払っていても自己負担額は大きいって本当?
介護サービスには「支給限度額」と呼ばれる上限があり、これが介護保険から給付される居宅サービスの月ごとの利用額の目安となります。
支給限度額は要支援1・2や要介護1〜5といった認定区分によって異なり、その範囲内であれば自己負担は1割(一定以上の所得がある場合は2割または3割)です。
しかし、この上限を超えてサービスを利用した分については、全額自己負担となります。
たとえば東京都杉並区では、要介護度に応じて1カ月あたりの保険給付の上限額(区分支給限度基準額)が以下のように定められています。
このように、介護サービスの利用には上限が設けられており、それを超えた分はすべて自己負担となります。
そのため、公的介護保険だけでは必要な費用をすべてまかなえない可能性があり、あらかじめ備えておくことが欠かせません。
さらに、介護費用の備えが必要となる理由は自己負担の大きさだけではありません。
次章では、そのほかの理由について詳しく見ていきましょう。
