2. 介護保険の自己負担割合の決まり方
前章で触れたとおり、介護保険を利用する際にはサービス費用のすべてが保険でまかなわれるわけではなく、利用者自身が一定の割合を負担する仕組みになっています。
その負担割合は前年の所得によって決まり、一定以上の所得がある人は2割または3割、それ以外の人は1割となります。
たとえば、東京都北区の場合、介護保険サービスの自己負担割合は以下のように設定されています。
また、この負担割合はあくまで個人ごとに判定されるため、同じ世帯で複数の人が介護保険を利用している場合でも、それぞれ異なる割合が適用されることがあります。
ここで、「自己負担が1〜3割なら大きな負担にはならないのでは」と思った方もいるかもしれません。
しかし、介護サービスには「支給限度額」と呼ばれる上限が設けられており、その範囲を超えた分はすべて自己負担となるため、結果的に費用が膨らむケースもあります。
次章では、この仕組みについてさらに詳しく見ていきましょう。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて後方事務や法人営業部門のアシスタント事務を経験。その後、三井住友信託銀行に転職し、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
15年以上にわたり金融機関に在籍し、現役世代からシニア層、富裕層まで延べ1000名以上の個人顧客に対し、資産運用コンサルティングや承継対策を提案。表彰歴多数。現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア『LIMO(リーモ)』、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
15年以上の金融機関キャリアに加え、自身も20年以上の投資経験(投資信託・株式・FX・金など)を持つ。金融のプロ・現役投資家・生活者(出産・育児経験)の3つの視点から、年金制度の仕組み、社会保障、NISAや住宅ローン、相続まで分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数獲得。【2026年6月29日更新】