現役時の給与から「税金」や「社会保険料」が天引きされるのと同様に、老後に受け取る「年金」もこれらが差し引かれた状態で支給されるのが一般的です。
高齢者が負担する社会保険料は年々上昇しており、厚生労働省の公表によると、2024年度から2026年度にかけての介護保険料(第1号被保険者の全国平均)は「6225円」となり、過去最高額に達しました。
では、65歳以上のシニア世帯が実際に支払っている「健康保険料」と「介護保険料」は、平均するとどの程度になるのでしょうか。
本記事では、65歳以上の方が負担している健康保険料・介護保険料の平均額について紹介します。
記事の後半では、2026年の春からシニアを含む全世代で徴収が始まる「子ども・子育て支援金」についても解説しているので、あわせて参考にしてください。
1. 年金から天引きされている「4つ」の税金・社会保険料とは?
まずは、年金から天引きされる「お金」について見ていきましょう。
年金受給額から差し引かれる税金や社会保険料は、主に以下の4つです。
【年金から天引きされる税金・社会保険料】
- 所得税
- 住民税
- 健康保険料(国民健康保険料・後期高齢者医療保険料)
- 介護保険料
それぞれの内容を詳しく確認していきましょう。