6. 「老齢年金生活者支援給付金」は申請しないと受けとれない!

公的年金と同様に、年金生活者支援給付金を受け取るには請求手続きを行う必要があります。

はがき(年金生活者支援給付金請求書)の記入例

はがき(年金生活者支援給付金請求書)の記入例

出所:日本年金機構「年金生活者支援給付金請求手続きのご案内(令和6年度)」

6.1 これから65歳を迎える方の申請方法

誕生日の3カ月前頃に、老齢基礎年金の請求書と一緒に給付金請求書が郵送されます。

必要事項を記入し、老齢基礎年金の請求書と合わせて提出してください。

6.2 すでに年金を受給中の方の申請方法

年金生活者支援給付金の新規対象者には、毎年9月1日以降、順次「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が郵送されています。

届いた請求書に必要事項を記入し、郵便ポストに投函してください。

一度請求手続きを済ませれば、支給条件を満たす限り、2年目以降は手続き不要で継続受給が可能です。

給付額が改定される際には、「年金生活者支援給付金支給金額改定通知書」が送付されます。

反対に支給対象外となった場合は、「年金生活者支援給付金不該当通知書」が届きます。

受給には自ら請求手続きを行う必要があることを忘れないようにしましょう。

7. まとめ

老齢年金生活者支援給付金は、公的年金やその他の収入だけでは生活が苦しい方々にとって、生活を支える貴重な収入源となるでしょう。

なお、この老齢年金生活者支援給付金以外にも、実は高齢者の暮らしを支える様々な制度が存在します。

たとえば、特定の給付金や手当の支給、あるいは健康保険料や介護保険料の減額・免除など、負担を軽減するサポートは多岐にわたります。

これらの支援は、国が定める制度だけでなく、各自治体が独自に行っているものも数多くあります。老齢年金生活者支援給付金の対象になる人も、残念ながら対象にならなかった人も、ご自身が利用できる生活サポート制度がないか、一度隅々まで確認してみることをおすすめします。

参考資料

和田 直子