12月も中旬に差し掛かり、 年の瀬の慌ただしさが増すこの時期は、将来の暮らしを具体的に考える大切な機会です。
老後の生活を支える柱となる公的年金について、ご自身が実際にどれくらい受け取れるのか「年金の見込額」を把握されているでしょうか。
厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均月額は5万7584円、厚生年金+国民年金の平均月額は14万6429円です。
しかし、この平均年金月額の裏側には、男性が16万円台、女性が10万円台と、性別や働き方による大きな受給額の差が潜んでいます。
現役世代にとって「年金だけで老後生活が足りるのか?」という不安は尽きません。
この記事では、平均年金月額の実態についてわかりやすく解説します。
ご自身の生活設計を考える際に、ぜひご活用ください。
1. 【2025年度】公的年金は「1.9%増」に!いくらになった?
公的年金は、物価や賃金の動きを踏まえて毎年調整されています。
2025年度は、この見直しによって前年度比1.9%の増額となりました。
発表された年金額の例では、国民年金(老齢基礎年金)の満額は月6万9308円です。
さらに、厚生年金については、「厚生年金を受給する会社員の夫」と「国民年金を受給する妻」というモデル世帯で月額23万2784円となっています。
※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円(対前年度比+1300円)
※厚生年金は「男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)」で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
