【2025年最新版】年金生活者支援給付金はいくらもらえる？「緑の封筒」が届いた人は要確認！基準額・対象・手続き・申請期限まとめ 9月から順次届く「緑の封筒」。申請しないと損する年金生活者支援給付金の最新情報をわかりやすく解説。 | 5ページ目 | LIMO

5. 【補足】高齢者の生活意識と支援給付金の重要性

厚生労働省「2024（令和6）年　国民生活基礎調査の概況」から、高齢者世帯（※）の生活意識に関するリアルな結果を見ていきます。

※高齢者世帯：65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の者が加わった世帯

この調査結果からは、シニア世帯の暮らし向きが、経済状況によって大きく3つの層に分かれている様子が見えてきます。

まず、半数以上（55.8%）が「大変苦しい」「やや苦しい」と回答し、日々の生活に経済的な厳しさを感じています。

その一方で、「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」と回答した世帯は合計してもわずか4.2%。経済的な余裕を実感できているシニア世帯はごく一握りのようです。

そして、これら両者の中間にあたるのが、40.1%を占める「普通」と回答した層です。この割合は「苦しい」層には及ばないものの、「ゆとりがある」層を大きく上回りました。

経済的な余裕があるとは言えないものの、堅実に暮らす一定数のシニア世帯が、厚い中間層を形成している様子もうかがえます。

今回は年金生活者支援給付金について詳しく解説しました。

年金生活者支援給付金は、年金収入やその他の所得が一定の基準以下の方に支給される給付金です。

受給している年金の種類によって受け取れる給付金の金額は異なりますが、ひと月5450円もしくは6813円の給付金が支給されます。

この金額だけ見れば、そこまで大きな金額ではないと思った方もいらっしゃるかもしれません。

今は、物価高などの影響で生活コストが上がっているため、月に5000円程度ではまだまだ生活は厳しいと感じる方も少なくないかもしれません。

しかし、生活が苦しいからといって給付金の額が大幅に上がるというのもなかなか考えずらいです。

そのため、私たち現役世代は「将来、年金生活に困ったら給付金が受け取れるから大丈夫」という風に考えるのではなく、「仮に給付金を受け取れなくても生活に困らないだけの老後資金があるから大丈夫」と言えるくらいのお金を準備しておきましょう。

老後に生活に困らないためには、現役時代のうちからの準備が必要不可欠です。早めに老後の備えを始めましょう。

鶴田綾