心地よい風とともに、本格的な春の訪れを感じる季節になりました。お庭やベランダのちょっとしたスペースに、「もう少し立体感や奥行きを出したい」と感じることはありませんか。

そんな時は、大きくなりすぎず管理しやすい「低木」をお迎えするのがおすすめです。

今回は、春から初夏にかけて香りのバトンを繋いでくれる、魅力的な低木を3種類、参考価格とともにご紹介します。健やかに育てるためのポイントとともに、安全のための注意点も詳しく見ていきましょう。

  • ジンチョウゲ:早春に甘い香りを漂わせる、コンパクトな常緑低木
  • ニオイバンマツリ:春から初夏にかけて、紫から白へ変化する花色と芳醇な香りが魅力の常緑低木
  • バイカウツギ:初夏に爽やかな白い花を咲かせ、オレンジの花のような香りを届ける落葉低木

1. ジンチョウゲ

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ジンチョウゲ

shepherdsatellite/shutterstock.com

白や淡いピンクの小花が手毬のように集まって咲くジンチョウゲ。

早春に素晴らしい香りを放ち、いち早く春の訪れを知らせてくれる常緑低木です。樹高は1メートル前後とコンパクトにまとまりやすく、自然と丸みを帯びた美しい樹形に育つため、玄関先などの限られたスペースにも適しています。

【育てるポイントと注意点】

  • 強い西日は避け、明るい半日陰のような環境で育てるのが理想的です。過湿による根腐れを起こしやすいため、水はけの良い土で育ててあげてくださいね。
  • 根を触られることを嫌う繊細な一面があるため、鉢植えの場合は根鉢を崩さないよう注意が必要です。一度植え付けたら、できるだけ移植は控えてください。
  • 樹液に触れるとかぶれることがあります。特に皮膚の弱い方は注意が必要ですので、剪定などの作業時は必ず手袋を着用してください。

※参考価格:1500円〜2500円前後

1.1 ニオイバンマツリ

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ニオイバンマツリ

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春から初夏にかけて、濃厚で甘い香りを放つニオイバンマツリ。

咲き始めは濃い紫色で、日を追うごとに淡い紫、そして純白へと花色が変化していくのが最大の特徴です。1本の木に異なる色の花が同時に咲いているように見え、視覚的にも非常に洗練された印象です。

【育てるポイントと注意点】

  • 日当たりと風通しの良い場所を好みますが、真夏の強い直射日光は葉焼けの原因になるため、鉢植えの場合は季節に合わせて置き場所を調整してあげましょう。
  • 湿り気のある環境を好むので、土の表面が乾ききる前に、お水をたっぷりとあげるのが健やかに育てるコツです。
  • ナス科特有の毒性を含んでおり、誤食すると中毒症状や体調不良を引き起こす恐れがあります。小さなお子様やペットがいる環境では、置き場所に十分注意してください。

※参考価格:1000円〜2500円前後

1.2 バイカウツギ

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白いバイカウツギの花が咲いている。

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春の終わりから初夏にかけて見頃を迎えるバイカウツギは、梅によく似た白い花を咲かせる落葉低木です。

開花とともに、どこかオレンジの花を思わせるような、爽やかで甘い香りを漂わせます。

日本原産の植物であり、国内の気候によく馴染んでいるため、非常に育てやすいのが魅力です。

【育てるポイントと注意点】

  • 基本的には日当たりの良い場所を好みます。明るい半日陰でも育ちますが、花をたくさん楽しむためには、適度な日光に当ててあげることが大切です。
  • 生育がとても旺盛なので、花が終わった直後の初夏に不要な枝を少し切って形を整えてあげる(剪定する)と、翌年もまた美しい花姿を見せてくれます。

※参考価格:1500円〜2500円前後

2. まとめ

樹木のお世話は難しそうに感じるかもしれませんが、コンパクトに育つ低木であれば、鉢植えを活用してベランダや玄関のちょっとしたスペースでも十分に楽しむことができます。

季節ごとに異なる香りや花色を見せてくれる植物は、日々の暮らしに心地よいリズムを運んでくれます。ご自宅の環境に合った一鉢を見つけて、五感で味わうガーデニングを始めてみませんか。

3. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い4/6

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

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LIMOガーデニング部