帝国データバンク「「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2025年10月」によれば、2025年10月の飲食料品値上げは合計3024品目となっており、4月に次いで今年2番目の多さとなっています。

秋の飲食料品の値上げに、改めて家計を見直そうと考える方も多いでしょう。

老後の家計の主な収入の柱といえば公的年金です。実は10月は税金や社会保険料などの天引き額が変わることにより、年金の手取り額が変わる人もいます。

値上げが増える一方で、年金の手取り額が減るとなると生活が苦しく感じる方もいるでしょう。

基本的に10月は年金額が変わる可能性があるため、自身の年金手取り額をきちんと確認しておきたいもの。今回は年金の基本をみていきましょう。

1. 10月15日は年金支給日!2025年度の年金額は1.9%増

公的年金は、賃金や物価の動向を考慮して年度ベースで年金額を更新する制度となっています。

2025年度の年金額は、昨年度より1.9%のプラス改定です。国民年金(老齢基礎年金)は満額で月額6万9308円(1人につき)、厚生年金はモデル世帯(会社員の夫と国民年金のみの妻)で月額23万2784円(夫婦2人の合計)となっています。

ただし、マクロ経済スライドの調整により、実質的には目減りです。さらに今年も値上げが続いているため、生活を苦しく感じる人もいるでしょう。

また、実際に受給できる年金額は、働いていたときの年金加入履歴によって個人ごとに違いが生じます。

2. 年金支給日は「2ヵ月に一度」偶数月の基本的には15日

年金支給日は「2ヵ月に一度」偶数月の基本的には15日に支給され、15日が土日・祝日の場合は直前の平日に支給されます。

2025年の年金支給日カレンダーをご紹介します。

【一覧表】2025年 年金支給日カレンダー

【一覧表】2025年の年金支給日カレンダー

出所:日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」などをもとにLIMO編集部作成

 

年金支給日:支給対象月

  • 2025年4月15日(火) :2月・3月分
  • 2025年6月13日(金) :4月・5月分
  • 2025年8月15日(金) :6月・7月分
  • 2025年10月15日(水) :8月・9月分
  • 2025年12月15日(月) :10月・11月分

次に公的年金(国民年金と厚生年金)制度のしくみを改めて確認しましょう。