元保護犬が幸せに暮らせるニュージーランド、引き取るときの厳しい条件とは

写真は本文とは関係ありません

今、夏が盛りのニュージーランド。ビーチに行くと、人間以上に楽しんでいるのが犬です。ビーチは混み合うこともなく、多くの場所で犬のリードをはずすことが許されているので、自由自在に遊べるからです。海にバシャバシャと入って行ったり、波打ち際の流木をくわえて持ってきたり。見ているだけで、大喜びしている犬の気持ちが伝わってきます。

不適切な飼い主やレースから解放された保護犬

「犬は人類の最良の友」という言葉があるように、ペットを飼う世帯の割合が世界で一、二を争うこの国でも、犬は人気者です。猫を飼っている家庭の方が多いものの、ビーチにしても、旅行にしても、行動を共にすることができ、頭が良く私たちの気持ちに寄り添ってくれるのは犬ならでは。

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犬を飼う場合、種類によって性格や行動タイプ、サイズがだいたい決まっているので、こだわりがある人はブリーダーから直接買い受けます。あまりこだわりがないという人は動物保護施設から引き取ります。

施設では雑種が主になりますが、経験豊かなスタッフがおおよその犬種を割り出して教えてくれますし、危険とされる種類の犬はいません。過去に行動が問題になった犬でも、お行儀よくできるよう訓練を受けていますから、心配は無用です。

国内38カ所に拠点を持つ保護施設の代表、「ロイヤル・ニュージーランド・ソサエティー・フォー・ザ・プリベンション・オブ・クルーエルティ・トゥ・アニマルズ(SPCA)」や、飼うのに不適切とされた飼い主から保護した犬を収容するドッグパウンドなどから引き取ることができます。

またほかにも犬の養子縁組をしているところがあります。たとえば、「グレイハウンズ・アズ・ペッツ」という団体です。ニュージーランドでは、多くの動物愛好家から反対があるにも関わらず、ドッグレースが行われています。走らせてどの犬が一番になるか競わせて行うギャンブルです。

競技犬はグレイハウンドという種類。足が長く、細身で優雅な姿の犬です。同団体では、年齢やけがなどでレースを引退した犬のもらい手を探しているのです。

レース用に調教されているので、犬は家庭のペットとしての再訓練を受けてから養子に出されます。筆者の知り合いにはここからグレイハウンド犬2匹を家族に迎えた人がいます。おひげが立派な老紳士なのですが、グレイハウンド犬を2匹従えて散歩する姿は優雅。犬たちはとても人懐こく、レースをしていた荒々しさはこれっぽっちもありません。

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雑種犬でも、住環境を整えて迎える

筆者にはSPCA出身の犬を引き取って3年という友人がいます。彼女の犬は中型の黒い雑種。やってきた時は子犬で、「コーラ」と名づけられました。言うまでもなく、これは清涼飲料水から取った名前。人の足をなめるのが大好きな、とても元気でやんちゃなオス犬です。

SPCAで動物を引き取る際は必ず「養子縁組」の申請書を記入しますが、犬の場合は引き取り先家庭の居住形態が問われます。一軒家なのかアパートなのかや、一軒家の場合は庭の面積、塀の高さと材質を申告しなくてはいけません。そして施設のスタッフ訪問を受けるのです。

犬の住環境は特に重要視され、条件に合わないと譲ってもらえません。条件は犬1匹1匹で違います。種類やサイズだけでなく、犬の性格や行動パターンが考慮されるからです。施設側は犬の親身になって、最適な引き取り手を探します。

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