母乳が出ない焦りと自責の念…母乳育児に追い詰められた経験

もしかしたら産後うつだったかも?

赤ちゃんが生まれたら当たり前のように母乳が出ると思っていたのに・・・。周りからは「なんで出ないんだろう」と言われ続け、「母親失格なのでは?」と自分を責めました。しかし、今振り返ればそんなに悩む必要もなく、完全母乳にこだわらなくても良かったと思えます。今悩んでいる人が少しでも楽になるようにと思い、筆者の経験をつづります。

”母乳育児推し”の産院を選んだことによるプレッシャー

産院によってさまざまな方針がありますが、筆者はたまたま里帰り先の実家から近いのと、施設がきれいだという理由で母乳育児を推奨する産院を選びました。

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出産の次の日から、母乳を与える時は1日8回、3時間おきに入院中の母親と赤ちゃんが授乳室に集まり、助産師の指導を受けながら一斉に授乳を開始します。毎回母乳を飲ませる前後に赤ちゃんの体重を測り、母乳量を計測するのですが、筆者は規定量に届かず、昼夜問わず毎回居残りをすることに。

母乳が足りない分のミルクを赤ちゃんに飲ませ、その後にマッサージや搾乳をすると1時間ほどかかるので、入院中は2時間以上眠ることができず、かなり寝不足になりました。その後も、赤ちゃんの体重が思ったように増えなかったこともあり、退院後も週2回母乳外来へ通うことになりました。

助産師さんたちは母乳育児の方が赤ちゃんに免疫がつくし、外出時など荷物も少なく楽だからという「善意の理由」で一生懸命指導してくれたので本当に感謝しています。ただ、産後の疲れが取れない中、母乳が出ないことを思い悩み、今思えばかなり情緒不安定でした。また、母乳外来への費用もかかるので、母乳育児も上手くいかない人にとってはかえって負担になります。

普段気にならない実母のデリカシーのない発言に落ち込む

里帰り出産で、退院後は実母に家事などを任せられたのは助かったのですが、母乳が出ないことを「私はそんなことなかったのになー」「こうやったら出るんじゃない?」と自分の経験で話す実母にもイライラしていました。普段ならば多分聞き流せることでも、産後の寝不足や情緒不安定で受け流すのはかなりキツく、自分の部屋にこもりがちに・・・。

もちろん自分も出産前は母乳が出るのは当たり前だと思っていましたが、母乳が出ない事実に直面し、わらにもすがる思いで母乳が出やすくなるハーブティーなどを買い漁り完全母乳を目指しました。

里帰りが終わり家に帰ると自然に母乳量が増えた

実家に里帰り中には結局母乳量は増えず、ミルクとの混合育児をしていましたが、自宅へ戻り2週間ほどしたら自然に母乳量が増えていきました。規定より大幅に赤ちゃんの体重も増え出したので、助産師の許可を得て完全母乳に! 寝不足やストレスが原因で母乳が出にくくなっていたのだと実感しました。

筆者はたまたま母乳が出るようになり、この時は本当に心から嬉しかったのですが、今思えば「そこまでこだわる必要があったのかな・・・?」と疑問にも思います。ミルクでも栄養価が高く、問題なく赤ちゃんは育ちますし、父親にも手伝ってもらえます。

意地で母乳育児にしたためか、結局筆者の子供は完全母乳になった後はミルクを受け付けなくなり、友人の結婚式参加時に赤ちゃんと離れなければいけない状況で、ミルクを飲まないと連絡を受けてあわてて帰るという経験も。

ミルクの場合、分量を測り調合し、温度を確かめて授乳し、きちんと使用後の哺乳瓶を消毒をするなど、結構手もかかります。母乳かミルクかに関係なく赤ちゃんに対して愛情をしっかりかけているのですから、母乳にこだわる必要はないのではないでしょうか。

まとめ

今思えば、母乳が出にくかった産後は本当に精神的に追い込まれていました。母乳が出るようになるにはどうすれば良いかインターネットで検索ばかりして、せっかくの可愛い新生児の時期を楽しめなかったことを、今ではとても後悔しています。

現在第二子を妊娠中で春に出産予定ですが、今回は母乳の出にこだわらず、赤ちゃんとの大切な時間を楽しもうと思っています。産後は母乳以外でも悩むことがとても多いと思いますが、これから出産を迎える方は、どうか思い詰めず、楽しい時間を過ごしてください。

勝目 麻希

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勝目 麻希

岐阜県出身。新卒でメガバンクに総合職として入行し、法人営業や国内法人決済部門で3年半働く。
その後結婚のタイミングで商社に転職し、出産後には一旦専業主婦になるが、家事・子育てだけではない「人生のやりがい」が欲しいと思い、自分のペースで働くことができるフリーランスのライターの道へ。
執筆内容は就労経験を生かした金融系記事がメインだが、たまに趣味のハワイ旅行記事なども。
主婦目線の貯蓄、運用、世帯年収の増やし方などに関心あり。