物価高が進む現代においては、「年収を上げたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
2025年9月26日に公表された国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」によれば、日本の平均年収は478万円。
正社員(正職員)の平均年収は全体で545万円(前年比 2.8%増)、正社員(正職員)以外 の平均年収は全体で206万円(同 2.2%増)となっており、基本的に平均年収は上がっています。
とはいえ、「年収は上がっていない」「平均年収が上がっていることを実感しにくい」という方もいるでしょう。
今回は平均年収の中でも男性の年代別に絞って最新結果をみていきます。また、年収を左右する「業種」にも視点をあててみていきましょう。
1. 【男性の平均年収】30歳代500万円台→40歳代600万円台→50歳代700万円台へ
国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」より、年代別の平均年収を見ていきましょう。
1.1 30~50歳代の平均年収(男性・女性)
- 30~34歳:449万円(512万円・362万円)
- 35~39歳:482万円(574万円・351万円)
- 40~44歳:516万円(630万円・359万円)
- 45~49歳:540万円(663万円・369万円)
- 50~54歳:559万円(709万円・363万円)
- 55~59歳:572万円(735万円・356万円)
上記を見てわかる通り、男性は30歳代が500万円台、40歳代は600万円台、50歳代は700万円台となっており、基本的に年齢が上がるごとに平均年収は増えています。
全体の平均が478万円と考えると、50歳代の700万円は多い印象があるでしょう。
ただし上記は正社員も正社員以外も含まれます。正社員と正社員以外を確認しましょう。
1.2 正社員(正職員)の平均年収
- 全体:545万円(前年比 2.8%増)
- 男性:609万円(同 2.5%増)
- 女性:430万円(同 4.1%増)
1.3 正社員(正職員)以外 の平均年収
- 全体:206万円(同 2.2%増)
- 男性:271万円(同 1.0%増)
- 女性:174万円(同 3.0%増)
こちらは男性全体ですが正社員であれば年収600万円を超えています。一方で正社員以外は200万円台となっているため、雇用形態の違いの影響がわかります。