家にある不要なものを気軽に販売でき、安い値段で商品が購入できるフリマサービスを利用している人が多いのではないでしょうか? 現在では、数多くのフリマサービスが運営され、さまざまな商品が売買されています。
ただ、便利に利用できる一方で、個人間での売買がメインとなるためトラブルが頻発。購入、出品した商品が偽物だったなど、出品トラブルに巻き込まれることもあります。
そんなトラブルに対して注意喚起するため、9月2日に独立行政法人国民生活センターは、フリマサービス・アプリでの購入・出品トラブルに関する相談の事例を発表しました。トラブルに巻き込まれないために、ぜひ参考にしてフリマサービスを利用するようにしてください。
また記事中では、消費者庁による令和7年版「消費者白書」より、最新の「消費者被害の推計額」についてもご紹介します。
※投稿の画像は【写真】をご参照ください。
※今回ご紹介する内容は、独立行政法人国民生活センターの掲載許可を頂いております。
1. 【フリマアプリのトラブル】フリマアプリで購入したギターにシリアルナンバーが無い
まず紹介するのは、30代の男性から寄せられた購入トラブルです。
男性は、フリマアプリで有名メーカーのギターを購入。しかし、シリアルナンバーが見当たらないことで、偽物ではないかと疑っているようです。
ちなみに、フリマアプリでは、商品案内ページに有名メーカー名が記載されていたそうです。商品を受け取った後に、ギター本体にシリアルナンバーが無く正規品ではない可能性があると不安になったとのこと。
相談を寄せた男性は、出品者に確認すると「はっきり正規品とは言っていない」と回答されたとしています。
国民生活センターからのアドバイスとしては、トラブル解決は原則として当事者間で図ることが求められている点を、しっかり理解して利用することが大切とのことです。
フリマサービスの利用規約では、トラブルの解決は当事者間(個人間)で図ることが求めらています。そのため、今回の相談者のケースでも、個人間で解決しなければいけないとしています。
ただ、当事者間で解決しない場合は、サービス運営事業者に問合せをして鑑定サービス・補償制度の利用や調査などの協力が得られないか確認が必要です。それでも解決しない場合は、最寄りの消費生活センターに相談をおすすめしています。
2. 【フリマアプリのトラブル】出品したブランドバッグに偽物だと苦情があり、商品がすり替えられて返品された
続いて紹介するのは、出品に関するトラブルです。
20代の女性から寄せられたのは、フリマアプリにブランドバッグを出品したら、購入者から偽物だと苦情がありバッグがすり替えられて返品されたという事例です。
返品されたバッグですが、送ったはずのブランドの箱もなく中身も出品したバッグではなかったそうです。これが本当ならば、返品の制度を利用してブランドバッグを盗み取る悪質な犯罪となります。
この女性は、サイト運営者に連絡したものの、購入者へ話し合いに応じるよう連絡をすることしかできないと言われたそうです。このケースでも、まずは個人間で話し合いを行うしか対応方法はありません。
こういったトラブルを未然に防ぐために、国民生活センターでは出品者は「商品を発送する際は追跡が可能な方法を採る」など対策するようアドバイスしています。
利用規約の内容や運営事業者への問合せ方法についても事前に確認しておき、トラブルが起きないようにする必要があるようです。