理不尽な要求で保育士や先生を悩ませる、モンスターペアレンツ(モンペ)。今回ご紹介するのは、みんなが幼稚園で目撃したモンスターママのエピソード。保育園に比べて保護者が行き来することの多い幼稚園は、それなりにトラブルも起こりやすいのかもしれません。正当な要求なのにモンペ扱いをされたママたちの嘆きも聞こえてきましたよ。

わが子かわいさが暴走しすぎなママたち

まずは、「うちの子が1番!」なママたちのエピソードをご紹介します。

「ある日、息子がクラスの友だちとケンカをしました。現場を見ていた担任の先生によると『子ども同士でよくある争いだった』とのことだったのですが…どうやら相手の子は、うちの子が一方的に悪いと親に言ったようです。そして、その親は自分の子の話だけを鵜呑みにした様子。園に文句の電話が入ったそうです。先生が対応してくださいましたが、保護者会が近かったこともあり、遠回しに『気をつけたほうがいい』というようなことを言われました」

「うちの園は入園選考があって、ちょっと倍率が高いんです。年中でも数名の募集があるのですが、最近は3年保育が主流なこともあり、年中入園は倍率がグッと下がります。そして年少から入園したママたちの一部が、年中から入ってきた子のママに『ラクに入れてずるい』とツラく当たります。自分の子だって受かってるんだし、別にいいじゃんって思いますけどね」

ドラマではよく、権力者のママが「お遊戯会の主役はうちの子で!」と園に圧力をかけているシーンを目撃しますよね。さすがに今回聞いたなかでは、主役の座を力ずくで奪うようなママの話は登場しませんでした。しかし「わが子がこう言ってるんだから、これがすべて」という態度は、ドラマに登場するモンペと大差ない気がします。

さらに年中から入ってきた子に嫉妬の目を向けるエピソードなんて、お門違いではないでしょうか。倍率がそれだけ高い園に合格できたのなら、年少組のママや子どもたちも相当努力してきたはず。せっかく親子で頑張って入園したのに、ママ同士の雰囲気が悪いなんて…なんだか子どもたちがかわいそうに思えてしまいます。

モンペになるのを恐れて主張できないママたちも