4. 次の年金支給日は10月15日(水)です!
公的年金は、原則として偶数月の15日に、前月までの2ヶ月分がまとめて支給されます。ただし、15日が土曜日、日曜日、または祝日に当たる場合は、支給日は直前の平日に繰り上げられます。
年金がいつ振り込まれるのか、2025年の年金支給日カレンダーを以下にまとめました。
【一覧表】2025年 年金支給日カレンダー
年金支給日:支給対象月
出所:日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」などをもとにLIMO編集部作成
4.1 年金支給日:支給対象月
- 2025年4月15日(火):2月・3月分
- 2025年6月13日(金):4月・5月分
- 2025年8月15日(金):6月・7月分
- 2025年10月15日(水):8月・9月分
- 2025年12月15日(月):10月・11月分
5. 老後生活、公的年金だけでやりくりできる高齢者世帯は43.4%
厚生労働省が公表した「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によると、公的年金や恩給のみで全ての生活費をやりくりできている高齢者世帯は43.4%にとどまることが分かりました。
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯:43.4%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が80~100%未満の世帯:16.4%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が60~80%未満の世帯:15.2%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が40~60%未満の世帯:12.9%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が20~40%未満の世帯:8.2%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が20%未満の世帯:4.0%
言い換えると、高齢者世帯の56.6%が公的年金以外の収入が必要な状況にあるということになります。
近年、高齢者が働きやすい環境が整ってきており、健康なうちは働き続けることで、年金と勤労所得を合わせて生計を維持できるかもしれません。
しかし、これは「働き続けること」を前提としたリスクのある生き方です。万一、体調を崩して働けなくなった場合、収入が激減し、年金だけでは生活が立ち行かなくなる可能性があります。
老後に向けた資産形成を考えている現役世代の皆さんは、こうしたリスクを考慮し、公的年金に加えて、ご自身の力で資産を築いていくことが非常に重要です。将来の「もしも」に備え、今からできる対策を始めていきましょう。
参考資料
- 厚生労働省「いっしょに検証!公的年金 公的年金の仕組み」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」II 各種世帯の所得等の状況
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」用語の説明
和田 直子