筆者は食事に長い時間をかけ、たくさん会話を楽しみたいタイプですが、夫は好きなテレビや映画を観つつ、ささっとご飯を平らげ、食べ終わってから会話をしたいタイプ。食事中に筆者が話した大事なことを、食事に夢中になっていた夫が聞き忘れていたことで、何度か言い争いになってしまったことがありました。

この折り合いをつけるためには、お互いの希望を共有し理解することが大事だと同棲中にわかりました。「今日はテレビを見ないでゆっくり食事をしよう」「今日はあなたの好きなテレビを見よう」と、日によってお互いが譲歩しながらやっていくことで、うまくいっています。

ご飯の用意だけじゃない、帰宅の連絡

帰宅についても、すれ違うことがあります。筆者の夫の場合、仕事が忙しく、深夜帰宅になることもしばしば。同棲中には、「今日は帰りが遅くなる」という連絡をくれるかどうかで揉めたことがありました。

帰宅の連絡は、ご飯を用意しておくべきかどうかだけでなく、相手の安否確認にもなります。同棲を始めたばかりの頃は、朝方近くまで一切の連絡がなかったことで、「何か事故に巻き込まれたのではないか」と、心配してしまうことが少なくありませんでした。筆者の心配をよそに、ほろ酔いで帰宅してきた夫に何度、「せめて連絡だけはして」と訴えたことか。

最初は面倒臭がっていた夫でしたが、次第に「連絡がないことで心配性の筆者がどれだけ心配するのか」ということがわかってきたため、今ではしっかりと帰宅の連絡をくれるように。どの程度の連絡がないと心配してしまうのか、一方でどの程度の連絡を面倒だと思うのかなど、帰宅連絡については同棲前に話し合っておくことをおすすめします。

他人が一つ屋根の下で暮らすと、お互いの価値観や考え方の細かな違いが浮き彫りになります。先のツイートの投稿者が言っているように、最も大事なことはお互いがお互いの違いを認め、譲歩し合うこと。違うからダメだとするのではなく、違いを尊重し合い、話し合うことで同棲や結婚生活はうまくいくのでしょう。

秋山 悠紀