2. 【NISA積立投資シミュレーション】50歳から「毎月5万円」15年後の期待値は?
仮に50歳から65歳までの15年間、毎月5万円を積み立てた場合、元本は900万円になります。
ここに運用収益が加わることで、資産額はさらに大きく膨らみます。
金融庁が示す資産運用のシミュレーション例では、年率3%〜5%程度の利回りを長期で実現できた場合、複利の効果により資産額は元本を大きく上回る可能性があります。
金融庁の資産運用シミュレーションを参考に、年率3%と5%で運用した場合の推移を図でご紹介します。
2.1 年率3%
比較的安定した運用を目指し、3%で運用できたとすると、資産は1131万円になります。
2.2 年率5%
やや積極的に運用し、5%で運用できたとすると、資産は1324万円になります。
この表から分かるように、同じ金額を積み立てても、利回りによって将来の資産額は大きく差が出ます。
※このシミュレーションはあくまで概算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。運用には元本割れのリスクが伴うため、分散投資を心掛け、ご自身のリスク許容度に合った運用を行うことが重要です。
2.3 シミュレーション結果の目安
毎月5万円を15年間積み立てると、運用利回りの違いによって最終的な資産額に大きな差が生じます。
複利の効果が資産形成にどれほど影響を与えるか、一目で理解できるでしょう。
50代からの投資は「遅すぎる」というものではありません。もちろん、利回りが常に一定で続くわけではなく、市場の変動によって短期的に損失を抱える可能性もあります。
しかし、金融庁が推奨する「長期・積立・分散」の基本を守ることで、時間の経過とともにリスクがならされ、安定した成果につながる可能性が高まります。
積立投資は相場の上下を経験しながらも、長期的には資産を着実に増やしていく力を持つ手法だといえるでしょう。