シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はセルフ式うどん店「丸亀製麺」他を運営するトリドールHD(3397)の、2019年1月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績はどうだったか
2019年2月5日に更新されたトリドールHDの2019年1月既存店売上高は、対前年同月比97.4%とマイナス成長になりました。12月に続き2カ月続けてのマイナスです。
内訳としては客数94.7%、客単価102.9%であり、客単価は上昇したものの客数のマイナス幅が大きく、結果的に売上高がマイナスとなっています。
ただし全店売上高は103.7%とプラス成長を維持しました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、2019年3月期のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。
今期は10カ月が経過していますが、既存店売上高がプラス成長となったのは4月及び11月の2カ月のみ。また全ての月で客数がマイナスとなっており、客数減が売上高不振の背景です。一方で客単価は上期の7~9月はマイナスとなったものの、下期は10月以降プラスが継続しています。
なお、全店売上高は9月がマイナスとなりましたが、他の月は全てプラスで推移しています。
過去1年の株価動向はどうだったか
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は、2017年12月末の4,200円台を天井に下落が続いています。階段状に下落し、2018年12月には1,642円に到達。1月に入り若干上昇して、2,000円前後の狭い値幅での取引が継続しています。
既存店の苦戦が続いていますが、客単価は健闘しているため、客数増のための施策が今後注目されます。
参考資料:月次売上高レポート
LIMO編集部
執筆者
LIMOニュース編集部は、国内のみならずグローバルの視点から、金融や経済、投資、資産運用に関するニュースをはじめ、読者の皆様の「くらしとお金」にかかわる気になる情報について幅広く取り扱い、かみ砕いてわかりやすくお届けします。
LIMOニュース編集部のメンバーは、国内外大手金融機関勤務でファンドマネージャーや証券アナリスト経験者他、調査会社アナリスト、大手ファッション誌や雑誌の編集長経験者、地方自治体の年金業務担当経験者、またWebマーケティングスペシャリストなどで構成されています。またコンテンツ管理においては、編集者だけではなく、書籍校閲やメディア運営の経験者などが携わっています。
LIMOニュース編集部で特徴的な点として挙げられるのが金融プロフェッショナル経験者が多いことです。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ30年、正確には367か月となります(2022年3月1日現在)。編集者には日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、AFPなどの資格保有者が複数在籍しており、生保関連業務経験者としては過去に保険募集人資格を保有していたメンバーもいます。日本株式、米国株式、投資信託、生命保険、つみたてNISA、iDeCo、国民年金、厚生年金、住宅ローンなどといったテーマに関しては踏み込んだ分析や考察をすることができます。
LIMOの沿革としましては、2015年にLIMOの前身である「投信1(トウシンワン)」として産声を上げました。そして2018年には、より多くの読者の方にお金に関する情報を発信したいという考えから、メディア名をLIFE&MONEYの造語として「LIMO(リーモ)」と変更しました。現在では月間ユニークユーザー数が500万人を超えるまでになりました(2022年6月30日現在)。今後もより多くの方に読んでいただけるニュースを発信していきたいと考えています。
「投信1」には、個人投資家向け金融経済メディアであった「Longine(ロンジン)」の執筆者であった証券アナリストやファンドマネージャー、ベンチャーキャピタリストとして長年の調査や運用経験を持つメンバーが中心に参画していました。Longineは、グループ内で新サービスを展開することとなり、多くの読者の声に惜しまれながらサービスは2020年3月に終了しました。Longine編集部メンバーの一部は引き続きLIMOニュース編集部のメンバーとして在籍し、お金のプロとしてコンテンツ編集や情報を発信しています。
LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています。詳細はこちらをご覧ください。