3. 新NISAで投資をするときのポイント

新NISAに投資するときには、次の点に留意をして投資先を決めていきましょう。

  • 投資の特性を理解する
  • 分散投資を心がける
  • 長期積立投資を行う

資産運用先には一般的に次のようなものがあります。

主な資産運用の方法

主な資産運用の方法

出所:金融庁「資産形成の基本」

  • 預貯金
  • 株式
  • 債券
  • 投資信託

このうち預貯金以外はNISAを通じて投資が可能です。債券は直接的にはNISAの投資対象ではありませんが、債券にのみ投資する投資信託を保有すれば、実質的に債券投資もできます。

安全性が高く収益性も流動性も高い商品というものはないので、自分のリスクに対する考え方を踏まえて、適切な商品を選ぶのが大切です。

投資先を選ぶときには、多数の銘柄に分散投資を行うのが得策です。そうすれば、たとえ一部の銘柄が損失を生み出しても、他の銘柄の収益でカバーし、大きな損失を避けられる可能性があります。

多数の銘柄に少額ずつ投資を行うのがよいでしょう。また、投資信託の中には1銘柄で多数の投資先に分散する商品が多く存在します。多額の投資が難しい方は、分散の効いた投資信託を購入するのも一案です。

最後に、新NISAは基本的に長期・積立投資に適した商品設計となっています。資産運用は長期で行うと複利効果が拡大して、安定収益を確保しやすくなると考えられます。

長期で運用すれば、一時的に市場が悪化して損失を生んでも、挽回するチャンスが大きいのも利点です。

一時の市場の値動きに惑わされず、長期の安定投資で着実に資産を増やしていきましょう。

参考資料

中本 智恵