10月から税金や社会保険料の天引き額が変わることにより、年金の手取り額が増える人・減る人もいます。
日本年金機構によれば、令和7年10月から年金の振込額が変わる人にむけて、年金振込通知書が送付されています。
特に確認したいのは介護保険料額や所得税額および復興特別所得税額、個人住民税額および森林環境税額などの金額と、実際に手取りとなる「控除後振込額」です。
また、ねんきんネットでも年金振込通知書を確認することは可能であり、10月8日(水曜)から閲覧できるとのことです。
対象となり年金振込通知書が届いた方は、年金の手取り額を確認してみましょう。
今回は年金支給日を前に、現代シニアの平均的な年金月額などをみていきます。
1. 【厚生年金の平均年金月額一覧表】60~90歳以上「みんなの平均月額」はいくら?
では、60歳代から90歳以上まで、みなさんは厚生年金をどれくらい受給しているのでしょうか?
厚生労働省年金局が公開している「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、各年代の厚生年金の平均年金月額を見ていきましょう。※いずれも国民年金部分を含みます。
1.1 60歳代の平均年金月額
60歳代の厚生年金保険(第1号)の平均年金月額は、以下のとおりでした。
- 60歳:9万6492円
- 61歳:10万317円
- 62歳:6万3244円
- 63歳:6万5313円
- 64歳:8万1700円
- 65歳:14万5876円
- 66歳:14万8285円
- 67歳:14万9205円
- 68歳:14万7862円
- 69歳:14万5960円
本来年金の支給が開始される65歳を機に、平均年金月額が大きく上昇しています。
1.2 70歳代の平均年金月額
70歳代の厚生年金保険(第1号)の平均年金月額は、以下のとおりでした。
- 70歳:14万4773円
- 71歳:14万3521円
- 72歳:14万2248円
- 73歳:14万4251円
- 74歳:14万7684円
- 75歳:14万7455円
- 76歳:14万7152円
- 77歳:14万7070円
- 78歳:14万9232円
- 79歳:14万9883円
65歳以降と比較すると、どの年齢も大きな違いはありません。
1.3 80歳代の平均年金月額
80歳代の厚生年金保険(第1号)の平均年金月額は、以下のとおりでした。
- 80歳:15万1580円
- 81歳:15万3834円
- 82歳:15万6103円
- 83歳:15万8631円
- 84歳:16万59円
- 85歳:16万1684円
- 86歳:16万1870円
- 87歳:16万2514円
- 88歳:16万3198円
- 89歳:16万2841円
70歳代と比べると、平均年金月額が16万円台の年齢もあり、全体的に受給額が増加しています。
1.4 90歳以上の平均年金月額
90歳以上の厚生年金保険(第1号)の平均年金月額は、以下のとおりでした。
- 90歳以上:16万721円
80歳代後半と同程度の平均年金月額です。