10月も飲食料品を中心に値上げが相次ぎ、家計への負担はますます大きくなっています。物価高の中では「思うように貯金ができない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

それでも、老後の生活や予期せぬ出費に備えて、しっかりとお金を蓄えておきたいものです。

本記事では、「お金がなかなか貯まらない人」に共通する6つのNG習慣をご紹介します。

さらに、20代から70代までの貯蓄額データ(単身世帯・二人以上世帯)も掲載していますので、「同年代はどれくらい貯めているのかな?」と気になる方はぜひ参考にしてみてください。

1. 【20歳代~70歳代】同年代はどれくらい貯蓄してる?

同世代の人たちがどの程度の貯蓄を持っているのかは気になるところです。

ここでは、J-FLEC(金融経済教育推進機構)が実施した「家計の金融行動に関する世論調査」をもとに、20〜70歳代までの年代別に金融資産の保有額(貯蓄額)を確認していきます。

※本調査での貯蓄額には、普段の入出金や引き落としに備えた普通預金の残高は含まれていません。
※本調査での貯蓄額には、将来のために備えている預貯金のほか、投資信託、株式、債券、金銭信託、個人年金保険、生命保険、損害保険などが含まれています。

1.1 【単身世帯】「貯蓄額(平均値・中央値)」と「金融資産保有額ごとの世帯割合」

まずは、単身世帯の「20歳代から70歳代」の平均貯蓄額について確認していきましょう。

表1.【単身世帯】20歳代~70歳代の貯蓄額

【単身世帯】20歳代~70歳代の貯蓄額

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」をもとにLIMO編集部作成

【単身世帯・20歳代〜70歳代】貯蓄額の平均値・中央値をチェック

  • 20歳代:平均値161万円・中央値15万円
  • 30歳代:平均値459万円・中央値90万円
  • 40歳代:平均値883万円・中央値85万円
  • 50歳代:平均値1087万円・中央値30万円
  • 60歳代:平均値1679万円・中央値350万円
  • 70歳代:平均値1634万円・中央値475万円

「表1」によると、40歳代までは平均貯蓄額が1000万円に届きませんが、老後を意識する人が増える50歳代では平均1087万円となり、ついに1000万円台に達します。

しかしながら、中央値はわずか30万円にとどまり、実際の貯蓄状況には大きな格差が見られます。

階層別にみると、50歳代では3000万円以上の貯蓄を持つ世帯が11.2%ある一方で、貯蓄がまったくない「貯蓄ゼロ」の世帯も40.2%と高い割合を占めています。

さらに、20〜70歳代までの各世代の中で「貯蓄ゼロ」の割合が最も高かったのは50歳代でした。