6. 「厚生年金や国民年金」手取り額の変化に注意、通知書で確認を
今回の記事では、公的年金の手取り額が変わる可能性がある「特別徴収の仕組み」と、最新の「年齢別平均年金月額」について解説しました。
年金生活で最も注意したいのは、10月支給分からの「本徴収」への切り替えです。住民税や社会保険料の天引き額は、前年の所得を基に再計算されます。もし前年に退職金や不動産売却などで一時的に所得が増えていた場合、秋以降の天引き額が跳ね上がり、年金の手取りが想定以上に減ってしまう可能性があります。
「まさか自分の手取りが変わるとは思っていなかった…」とならないためにも、ぜひご自身の状況を事前に確認してみてください。また、年金額が変わる際には「年金額改定通知書」や「年金振込通知書」が届きます。これらの通知書は「面倒くさい」と見ずに捨ててしまうのではなく、記載されている金額をしっかりチェックすることが、ご自身の生活を守る第一歩になります。
年金は老後の大切な収入源です。支給額改定と天引き額の変動という2点を毎年確認し、安心した老後生活を送るための資金計画に役立ててみてはいかがでしょうか。