5. 保険料を効率的に抑える実践的な方法

生命保険の保険料を抑えたいと考える人は多いでしょう。ここからは、生命保険の保険料を抑える方法を解説します。

5.1 公的保障の活用と民間保険の適切な組み合わせ

健康保険の自己負担上限や高額療養費制度を理解し、必要な保障額を算出します。70歳以上では自己負担割合が2割から3割(一定所得以上は3割)に軽減されるため、医療保険の保障額も調整可能です。差額ベッド代や先進医療費など、公的保障の対象外費用に焦点を絞った保険選択により、保険料を削減できる可能性があります。

5.2 掛け捨て型保険の活用

保険料を抑えたい場合、掛け捨て型の保険を検討するのがおすすめです。医療保険やがん保険の場合、掛け捨て型で保障が一生涯続くタイプを選択することで、場合によっては月額保険料を数千円レベルに抑えることが可能です。

5.3 複数保険会社の比較検討

同様の保障内容でも保険会社により保険料に差が生じることがあります。インターネット専業保険会社や共済の商品も含めて比較検討し、保険料を抑えられる商品がないか探してみましょう。

また近年では、インターネット上で複数の保険会社の商品を比べられる「比較サイト」も人気となっています。手軽に空いた時間で保険の比較ができるため、保険選びに迷っている人にはおすすめです。

6. 保険見直しの具体的なポイント

ここからは、60代の生命保険の見直しのポイントを紹介します。

6.1 現況把握と保障ニーズの整理

まずは、現在加入している保険証券を整理し、保障内容と保険料を確認しましょう。更新型保険の場合、将来の保険料上昇も含めて総コストを計算します。家族構成の変化や収入状況を踏まえ、現在必要な保障額を再計算し、過不足を明確にすることで、保険の見直しがスムーズになります。

6.2 優先順位の設定と段階的な見直し

限られた予算の中で必要な保障を準備するために、リスクの高さと影響度により優先順位を設定します。60代以降は病気やケガのリスクが高まるため、まずは医療保険とがん保険を核として、死亡保障や介護保障は二次的に検討すると良いでしょう。場合によって、ライフステージの変化に合わせて段階的に保険を見直すことも検討しましょう。

7. まとめ

60代は、保険を見直す人生最後のタイミングになることが多い年代です。

子育てが一段落し、定年退職を迎える大きな節目で、早めの保険の見直しを検討してみてください。

ほけんのコスパ編集部