3. 【自分の年金見込額】どうやって確認できるか解説!
今まで受給額の分布や目安を紹介しましたが、自分がいくら年金を受け取れるのか知りたい人もいるでしょう。
そのような人は、「ねんきんネット」や毎年届く「ねんきん定期便」で簡単に確認が可能です。
「ねんきんネット」は、パソコンやスマホから年金の記録を確認したり、将来受け取れる年金額を試算したり、通知書を確認可能なサービスとなっています。
利用するにはまず、「マイナポータルとの連携」もしくは「ユーザIDの取得」が必要です。
ユーザIDを新たに取得する場合は、基礎年金番号とメールアドレスを用意し、登録手続きを行います。
その際には、年金手帳や年金証書といった基礎年金番号を確認できる書類を手元に準備しておくとスムーズです。
また、ユーザIDは「ねんきん定期便」に記載されている「アクセスキー」を使って取得する方法もあります。
アクセスキーの記載場所については、ねんきん定期便を確認しましょう。
ねんきん定期便は、誕生月に毎年郵送される年金記録のお知らせです。
35歳・45歳・59歳の節目には封書で、それ以外の年齢ではハガキ形式で届く仕組みになっています。
通知に記載される内容は年齢によって異なります。
50歳未満は、これまでの加入実績に基づいた年金額が示され、50歳以上になると老齢年金の種類や将来の見込額(年額)が確認できます。
4. 年金以外の備えも始めよう
本記事で紹介した通り、年金受給額は人によって異なります。
ただし、多くの人は現役時代と比較して、老後の収入水準が下がる傾向にあります。
そのため、生活水準を下げたくない人は、年金以外に貯蓄が必要です。
また、税制優遇制度の新NISAやiDeCoなどを活用して、資産形成を目指すという選択肢もあるでしょう。
ライフスタイルや家計の状況に合った方法で、年金以外に使えるお金をどのように準備していくのか検討してみてはいかがでしょうか。
参考資料
苛原 寛