朝晩の涼しい風に秋の気配を感じる今日この頃、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。 秋は読書やスポーツなどさまざまなことに挑戦するのに最適な季節ですが、この機会に将来の生活設計を見直してみるのもよいかもしれません。
特に、人生100年時代と言われる現代において、リタイア後の生活資金への不安を抱える人は少なくないでしょう。 その中でも、高齢者の単身世帯、いわゆる「おひとりさま」の割合は年々増加傾向にあり、漠然とした将来への不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、そうした単身世帯のシニアの実態に焦点を当て、貯蓄状況や公的年金の受給額、さらに多くの人が抱える老後の不安まで、最新のデータをもとに詳しく解説していきます。
1. 「単身世帯のシニア」はどのくらいいるのか?
まずは、厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」から、65歳以上の人がいる世帯の構成を確認してみましょう。
1.1 「65歳以上がいる世帯」の世帯構造をチェック
- 単身世帯:32.7%
- 夫婦のみ世帯:31.8%
- 親と未婚の子のみの世帯:20.4%
- 三世代世帯:6.3%
- その他の世帯:8.8%
2024年時点では、「単身世帯」が最も多く、次いで「夫婦のみの世帯」、さらに「親と未婚の子のみの世帯」の順となっています。