4. まとめ
今回は、国民年金と厚生年金の両方をあわせてた月額の年金受給額が10万円未満の方について詳しく見てきました。
厚生労働省年金局のデータによれば、月額10万円未満の年金受給者は全体の約22.7%を占めており、約5人に1人が月に10万円にも満たない年金額しか受け取れていないことが分かりました。
老後は、現役時代に比べて生活コストは下がるものというのはよく耳にしますが、しかし物価高などで生活コストが上がっている今の時代において、月額10万円未満の年金額で生活を支えるのは非常に厳しそうですよね。
ある程度、まとまった老後資金があれば年金が少なくても何とか生活できそうですが、そのためには早い時期からの対策が必要です。
まず、老後に受け取れる年金見込額をねんきんネット等で確認して、老後の生活費がいくら必要かを計算し、年金だけで不足する老後資金を算出しなくてはいけません。
また、必要な老後資金がいくらか分かったら、今度はどういう方法で老後資金を貯めるか計画を立てて、自分が老後を迎えるまでにきちんと老後資金を準備しておく必要があります。
老後はまだ先と思っていては、準備期間が足りず老後資金を準備できなかったということにもなりかねません。
老後資金の準備が必要と気づいた今のタイミングから、老後に向けた準備を始めましょう。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」
鶴田 綾