明日は9月15日、敬老の日です。敬老の日を前に、ご自身の老後についても考える方もいるでしょう。

老後については漠然とした不安を抱えがちな人もいますが、具体的に考えたことはあるでしょうか。少子高齢化の日本においては年金に対する不安の声も出ており、現役時代の早くから老後資金について具体的に調べたり、対策をとったりしたいものです。

老後資金を考える際に重要な一つが「生活費」です。今回は50歳代の生活費と、65歳上でリタイアした夫婦の生活費を確認します。

また、厚生年金と国民年金の平均額についても見ていきますので、老後の生活費や老後資金について考えていきましょう。

1. 【50歳代】月の生活費は平均でいくらか

まずは総務省統計局「家計調査報告家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」より、今回は二人以上世帯のうち勤労者世帯に視点をあてて、世帯主が50歳代の月の生活費を確認します。

1.1 【50歳代】月の生活費

  • 実収入:71万898円
  • 消費支出:35万9951円
  • 非消費支出:14万1647円
  • 家計収支:20万9300円
  • 世帯人員:3.10人

まず、平均的な世帯人員は3.10人。50歳代だとお子さんが高校生や大学生の方から、社会人になり巣立った方などさまざまな方がいるでしょう。

平均的な生活費は、消費支出と非消費支出の合計で50万1598円となっています。

家計収支をみると黒字は20万9300円でした。