3. 【退職金】で「やってよかった!」ことから学ぶ老後資金対策

次にPRTIMES「退職金、過半数が「不安や疑問あり」、失敗談1位は「現金での放置」、成功談1位は「退職前の投資開始」」より、株式会社400Fが行った「オカネコ 退職金に関する調査」※をもとに退職金についてみていきましょう。

※調査対象:ご自身、または身近な家族ご友人で退職金を受け取った経験、または今後受け取る予定のある全国の『オカネコ』ユーザー242人

まず、退職金の使い道で不安や疑問を感じることがある人は53.3%。まとまった資金であることや老後資金でどう使うべきかを考えると疑問を抱く人も多いでしょう。同調査より、退職金の成功談と失敗談をみてみましょう。

3.1  退職金で「やってよかった」成功談

  • 1位「退職金を受け取る前から投資を始めた」23.9%
  • 2位「退職後の具体的な収支シミュレーションを行った」18.2%
  • 3位「退職金を受け取る前に、書籍やインターネットで情報収集をした」17.0%

3.2 退職金で「失敗した」と感じる失敗談

  • 1位「退職金を現金で放置してしまった(運用せずに目減りした)」20.5%
  • 2位「専門家に相談せず、一人で判断してしまった」17.3%
  • 3位「老後資金として残す分を決めず、生活費で使いすぎてしまった」15.0%

成功談の1位は「退職金を受け取る前から投資を始めた」でした。

退職金の金額によっては、投資を検討する方もいると思います。ただ、投資は自身のリスク許容度をきちんと把握したり、情報収集や勉強などをしたりして、自身で納得のいく運用をする必要があります。

投資は得をするか、損をするかの2つですが、プロであっても難しいもの。また年齢を重ねるほどリスクも取りにくくなるので、可能であれば現役時代から情報収集をしたり、経験を積んだりするのもいいでしょう。

また、老後資金については家計収支やそのほかで必要な金額のシミュレーションを行うことが大切です。

ねんきんネットでは年金の将来の見込み額を確認することができます。それをもとに老後の生活費や税金、社会保険料を計算すれば、生活費で赤字か黒字か、赤字ならいくらかが計算できるでしょう。

それ以外にも車や家電などの購入、旅行や趣味、病気や介護などの費用を具体的に計算し、必要額は出して対策を考えたいものです。

いずれにしても、早めの具体的な確認と情報収集、必要に応じて実行が重要です。これを機に老後資金について考えてみましょう。

参考資料

宮野 茉莉子