4. 【いくら?】定額減税補足給付金の給付金額

受け取れる給付金額は、定額減税で引ききれなかった金額が基準となります。具体的には、以下のとおりです。

  • 調整給付との差額が生じた人:本来の給付と調整給付の差額
  • それ以外で給付対象となる人:原則4万円

では、実際に以下の条件で試算した給付金額を見てみましょう。

  • 自分・配偶者(専業主婦)・子どもの3人家族
  • 定額減税補足給付金の「不足額給付①」に該当
  • 「令和6年分推計所得税額」は8万円、実際の所得税額は6万円

定額減税補足給付金の給付金額(例)

定額減税補足給付金の給付金額(例)

出所:筆者作成

調整給付の算定時

  • 推計所得税額:8万円
  • 定額減税額※所得税分のみ:9万円
  • 調整給付:1万円

定額減税補足給付金の算定時

  • 所得税額:6万円
  • 定額減税額※所得税分のみ:9万円
  • 本来給付される金額:3万円

3万円(本来給付される金額)ー1万円(調整給付)
=2万円が、定額減税補足給付金として支給される。

調整給付と実際に確定した税額によって、給付額は変わります。今回の試算では端数が出ませんでしたが、もし端数がある場合は、すべて1万円単位に切り上げられます。そのため、1円でも不足額があれば1万円が受け取れる仕組みです。

次章では、定額減税補足給付金の手続きの仕方を解説します。