来月、10月15日は2カ月に1度の公的年金の支給日です。
年金は「毎月」ではなく「隔月」の支給となるのですが、いざ年金受給開始が近づいてからこの仕組みを知る人は少なくないようです。
年金生活がスタートすると、収入やライフスタイルが変わるだけでなく、こうした家計のサイクルも大きく変わってしまいます。
公的年金というと、その金額に注目しがちですが、年金にまつわる仕組みも知っておくと、よりスムーズに年金生活を迎えられるでしょう。
そこでこの記事では、公的年金制度を簡単に振り返り、年金支給日や毎年度見直しが行われている年金額改定について解説します。いまのシニア世代が実際に受給している年金の平均額も紹介しますので、老後対策の参考にご確認ください。
1. 2025年度の公的年金は前年度から1.9％増額
公的年金は、毎年物価や賃金の変動を反映して見直されています。2025年度の年金額は、前年度より1.9％引き上げられています。
公表された年金額例を見ると、国民年金（老齢基礎年金）の満額は月額6万9308円となっています。
また、厚生年金は、モデルケース「厚生年金を受け取る会社員の夫＋国民年金を受け取る妻」の世帯の場合、月額23万2784円です。
※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円（対前年度比＋1300円）
※厚生年金は「男性の平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）45万5000円）」で40年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金（満額））の給付水準
