クリスマスやお正月に向けた準備など、年末にかけて出費が気になる季節となりました。

来月12月15日は今年最後の年金支給日となっており、またお仕事をされていらっしゃる場合、冬のボーナスが支給される時期でもあるでしょう。

そのため、まとまった収入の使い道や老後資金の備えについて、考えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、今年60歳を迎える還暦世代に焦点を当て、「貯蓄額」や「還暦以降の就労意向」に関する調査データをご紹介します。

その上で、現在の65歳以上のシニア世代の「貯蓄額」と「年金受給額」といった具体的なデータから、現役をリタイアしたシニアの暮らしぶり見ていきます。

1. 2025年の還暦人(かんれきびと)「貯蓄額」はいくら?就労意欲は?

2025年に還暦を迎える1965年生まれの人(以下、還暦人「かんれきびと」)2000名を対象に、PGF生命がさまざまな調査を行いました。

還暦人の「貯蓄額」や、今後の就労意向など、調査結果を見ていきましょう。

1.1 還暦人のお金事情《平均貯蓄額・中央値》はいくら?

還暦人の平均貯蓄額は、2460万円、中央値は475万円となっています。

なお、もっとも割合が多いのは100万円未満の30.0%で、100~300万円未満(15.8%)、500~1000万円未満(11.8%)、1000~1500万円未満(9.8%)と続いています(表1参照)。

これから退職金を受給することで、貯蓄額が増える世帯もあると考えられます。

なお、2025年の還暦人の平均貯蓄額は、調査開始以来、最低額となりました。

昨今の物価高が影響している可能性もあるでしょう。