2. 厚生年金と国民年金を「月額15万円以上もらっている人」割合はどのくらい?

厚生年金と国民年金 「受給額ごとの受給権者数」

厚生年金と国民年金 「受給額ごとの受給権者数」

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

あくまで厚生年金の受給権者に限った場合ですが、月額15万円以上を受け取っている方は約47.6%と、およそ半数が該当しています。

ただし、この金額はあくまでも「額面金額」であり、実際に手元に入る金額ではありません。

年金からも税金や社会保険料(介護保険料や健康保険料など)が差し引かれるため、受取額は額面よりも少なくなります。

3. 所得が少ない年金受給者向け「年金生活者支援給付金制度」とは?

公的年金の受給額には、個人差があります。

公的年金等の収入が一定基準を下回る場合、「年金生活者支援給付金」を受け取れる可能性があることをご存知でしょうか。

例えば「老齢年金生活者支援給付金」の支給要件は以下のとおりです。

【支給要件】

  • 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
  • 同一世帯の全員が市町村民税非課税
  • 前年の公的年金等の収入金額(※1)とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれの方は90万9000円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は90万6700円以下(※2)

※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は含まれません。
※2 昭和31年4月2日以後に生まれた方で80万9000円を超え90万9000円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で80万6700円を超え90万6700円以下である方には「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給されます。

2025年度の給付基準額は5450円となっていますが、実際の支給額は保険料納付済期間などに応じて計算されます。